ちょっと古い話になって恐縮なんですが、
4月1日のエイプリルフール、みなさんは何か
やらかしましたか?私は、牛べえに20名くらいの嘘の予約を入れようかと前向きに検討しましたけど
やっぱそれは後でシャレじゃすまんだろうと思い断念しましたアルヨ。
誰だよでも、アラフォーなおやじがエイプリルフールをスルーしてはイカンだろーと思いましてね、
すぐにばれる嘘でもいいから、
とりあえず ついとこうかなと 餅カヨ思ったわけです。
で、ですね、妻の携帯にメールしました。
件名 僕ですが
本文 あのさ、庭の池に30センチくらいのワニがおるっちゃけど・・・心当たりある?ま、「いるわけないでしょ。ウザイ
」とか、軽くいじめてほしくてですね(笑)
イジメテホシィーそうしましたら、1時間後くらいに返信が来ました。
件名 Re:僕ですが
本文 え?ワニ?あれ? いじめてくれないですね、まだこの時点では。
それならばもう少しほふく前進で進んでみようか・・と思いましてね、
またメールを送りました。
件名 Re:Re:僕ですが
本文 そーなんだよ。池の魚はまだ無事みたいなんだけどね、
ワニがフェンスを越えて飛び込んでくるわけないからな~、
上の階の人が実はベランダで飼ってて、それが落ちてきたとか・・・
もしくは隣の家の人が嫌がらせで投げ込んだとか・・まさかなそうしたら、また1時間後くらいに返信が来ました。
件名 Re:Re:Re:僕ですが
本文 今日、めちゃめちゃ忙しくて、頭がついていかんちゃけど。。。ワニ?キモイね。おやおや
マンションの一階の我が家の庭の池に
ワニが出現したという
幼稚園生でも信じないようなウソを、
彼女は信じてしまったようですね~。この瞬間から、恐怖が私を支配しはじめました。
そうです、ばれた時が怖いです。
これはある意味、私の生命の危機ですね。
こうなってくると、
「嘘だよん!今日4月1日じゃん」とメールするのも、なんとなく恐ろしいものです。
妻が怒って
帰ってきてくれなくなる・・かもしれません。まずは帰ってきていただいて、それから謝ろうと決めました。
それがまさかあんなことになろうとは・・
「ただいま~」夕方5時、妻が帰ってきました。
すぐに庭の池を見に行きます・・・・
・・のはずが、
ソファに寄りかかってテレビを観はじめました。
ワイ?仕事の手を休め、リビングへ行き、
私 「おかえり」
妻 「ただいま」
私 「疲れてるみたいだね」
妻 「もう~、先生たちの異動でバタバタで大変」
私 「そうか・・(そんな忙しい時にくだらないメール送ってごめんな)」
妻 「そう言えば、ワニ」
私 「お・・おおぅ・・ワニな」
妻 「早くなんとかして
キモイから」私 「え?
いや・・なんとかしてと言われてもな・・(ワニなんかいねぇし)」
妻 「あ!ヤッパまだなんとかしなくていいわ!
私ちょっとマッキーんとこ行ってくるわ!」
私 「え?何しに?」
妻 「だって、よく考えてみたらさ、
最初からよく考えんかーい 庭の池にワニってすごくない!?
教えてあげなきゃ!!」
まず自分で確認しろーー ガチャッ!バタバタバタバタ・・あっと言う間に妻は行ってしまいました。
庭の池を自分で確認することすらせずに
庭の池にワニがいることを3軒隣りの親友のマッキーに教えるために・・
これって
もしかして
収拾つかないっていう状態になってきてるようですねぇー
おそらく今頃はマッキーさんちの玄関先で
妻 「ねぇねぇうちの庭の池にワニがいるらしいのよぉ!」
ま 「・・あなた・・( ゚д゚)・・・
それ信じたの?」
妻 「へ?」
ま 「今日は4月1日、エイプリルフールでしょ!(_≧Д≦)ノ彡☆バンバン」
妻 「あ・・・・(; ̄ロ ̄)・・
ああああああ(◎皿◎)アノヤローー」こんな感じの会話が行われ、
もう少ししたら我が家の玄関がものすごい勢いで開いて
妻の足の裏が私の目の前に飛んでくることでしょう。。
ドロップキックかーい怖い怖すぎますねそして、3分後くらい
バタバタバタバタ!!!!妻の足音が近づいてきました。
覚悟を決めねばなりますまい。
ほんの出来心だったのだと謝れば、
サバ折り くらいで許してもらえるかもしれません。
ガチャッ!玄関のドアが勢いよく開きました!
そして・・
「ねぇっ!!」終わった。
やられる前にいっそみずから
白い灰になりたい・・
妻 「大変よ!」
私 「え?」
妻 「聞いて!聞いて!」
私 「な・・なに・・?」どうも様子がおかしいです。
もしかして、
まだばれてないのでしょうか・・( ゚д゚)マサカネ
「マッキーのご主人がね、
今日、仕事でマツジュンに会ったんだって!
握手したらしいわよ!
で、今、娘さんがパパの手の匂いかいで
ウットリしてたわ!」・・
いや・・(; ̄ロ ̄)
だから・・・
それもあきらかに
エイプリルフールネタでしょ?
電気技師の仕事してるご主人が、
平日の昼間にマツジュンに会って
握手はせんやろ・・
指摘すべきか、
すべきじゃないか、
悩んでいると、妻がとどめの一言を放ちました。
「でね!
マッキーがね、
今日はもう夕食の準備やら
お風呂やらで忙しいから、
明日の朝、ワニ見に来るって!」妻の親友のマッキー宅では、
電気技師のご主人が果敢にも「マツジュンと握手した」という嘘を、
我が家では
私が「庭の池にワニ出現」という かわいい嘘をついたこの日、
二人のアラフォーの運命を暗示するかのように夜は静かにふけていきました。
そして、午後8時頃のことでした、
妻の携帯がブルブル震えながら勢いよく鳴りました!
携帯へ向けて走って行く妻。
携帯の画面を見て「あ!マッキーだ」と言って電話に出ました。
マズイ いやな予感が・・(; ̄ロ ̄)妻 「こんばんは~ さっきはどうも~ マツジュンフィーバーはもう終わった?」
妻 「え? なに?」
妻 「は?嘘?」
妻 「なんで?」
妻 「4月1日?あ・・」
妻 「そうよね~!男って暇ね~」
妻 「わかった。ご主人にはきっちり説教しときなさい(笑)」
妻 「え?うん、8時前くらいに来るのね?」
妻 「いいわよ。その時間なら私も旦那もいるから」??
そして電話を切るなり笑いだす妻。
妻 「ねぇねぇ さっきのマッキーの旦那さんがマツジュンに会ったって話ね」
私 「あ・・あー」
妻 「あれね、エイプリルフールの嘘だったらしいわよ!」
私 「そ・・そうか(; ̄ロ ̄)」 僕のもそうなんですが
妻 「男ってなんでそんな嘘考える暇あるのかしらね~」
私 「いや・・はは・・旦那さんも頑張ったね~。無事かな~」
妻 「いや、無理でしょ。今頃きっとギッタギタよ」
私 「・・ギッタギタですか~・・」しかし、妻はなぜか上機嫌で笑っており、
私の 「庭の池にワニ」 ネタ には言及してきません。
そして、なんと彼女はそのままテレビを観はじめました。
おかしいです。
この人の頭の中はもう活動していないのでしょうか。
それとも、私への処分を考えているのでしょうか。
いっそのこと、
「あの~、私のほうへの処罰はどのような感じになるのでしょうか~」とお伺いを立てようかなと思った時、ついに妻が口を開きました。
妻 「あ、でね、さっきの電話でマッキーが言ってたんだけどさ、
明日の朝、8時前くらいに見に来るって」
私 「何を?」
妻 「何をって、ワニよ」
私 「え?・・あ。。あぁ!ワニね ワニ ワニ」マジ?
こんなことってあるんでしょうか。
マッキーの旦那さんの「マツジュンと握手事件」が嘘だってことは、
「庭の池にワニ」事件も嘘だって、普通気づきますよね。
キヅケヨそれなのに、この二人(妻とマッキーさん)・・・・
明日の朝、ワニを見る気満々のようです。ありえないお人よしです。
どうしましょう。
夜中に庭からマンション敷地外へと通じるでかい横穴を掘って、
「あ~、ワニが穴を掘って逃げちゃったよ~」ってのはどうでしょう。
モグラカヨそして午後9時、今度は家の固定電話が鳴り響きました。
「よいしょ」
ヨイショイラナイ立ちあがって、妻が電話に出ました。
妻 「あ、うみくん、こんばんは」
息子「おかあさん、こんばんはぁ」妻の持つ受話器から漏れてくる大きな声は、春休みを利用して妻の実家に里帰りしている息子の声です。
妻 「おねえちゃんと仲良くして、おじいちゃん、おばあちゃんのお手伝いもちゃんとしてますか?」
息子「うん、僕、お手伝いバリしよるよ。お勉強もしよるよ」
妻 「あら~、えらいわね」
息子「それよりさ、お母さん、マジ信じられんことが起こったっちゃけん」
妻 「え?なに?」
息子「タマがね・・ビックリせんでよ、お母さん」
妻 「タマがどうしたの?もったいぶらんではよ言いなさい」タマとは、妻の実家で飼っている猫の名前です。
タマがいったいどうしたと言うのでしょう。
受話器から漏れてくる息子の元気な声に思わず私も神経を集中させます。
息子「タマがね、あのね、赤ちゃん産んだとよ!」
妻 「え?」
息子「驚いた?お母さん!」
妻 「だって、タマってさ、赤ちゃんが産まれないように手術してるもんね」
息子「そうやろぉ!だから、おばあちゃんも驚いてるとって!」
妻 「え~!ホントぉーー!」
息子「タマの赤ちゃん、かわいいっちゃが」
妻 「え~!でも、お医者さん手術失敗してたのかな~」
息子「ねぇお母さん、タマの赤ちゃん、僕が育てたい」
妻 「えー。福岡で~?無理じゃないかな~」ちょいちょい
もしもし~
妻よ
わが妻よ
避妊手術した猫ちゃんが
そうそう子供は産まんやろ~
これまた、誰でもわかる
エイプリルフールネタやないですか~しっかし、
夫が放ったガセネタも、
親友の夫が放ったガセネタも、
10歳の息子の放ったガセネタも、
あなた、ものの見事にすべて被弾してますね~
まさに火だるま状態ですワ~
さすがに息子、おかしさをこらえきれなくなったのでしょう、
電話から漏れてくる彼の声に、少し笑い声が混じりはじめました。
息子「福岡では飼えんかな~ ククククゥ~」
妻 「うん、それはちょっと我慢してもらいたいな~」
息子「ねぇ、おねえちゃん、やばいよ ククククゥ~」
妻 「何がやばいの?」
息子「おねえちゃん、お母さんマジで信じとるみたいやけん、どうする? ククククゥ~」
妻 「信じてる・・?」
息子「おねえちゃん、もう僕がまんできん。ばらしていい?ククククゥ~」
妻 「ねぇ、うみくん、あなた誰と話してるの?おねえちゃんと?」
息子「うん!おかあさん、ごめんね。今のね、ウソ」
妻 「え?」
息子「だってほら、今日エイプリルフールやろぉ。だからね、ウソついていい日やん」
妻 「あああ~!だましたな~!」
息子「ほんとに引っ掛かった?」
妻 「引っ掛かったわ~!」
息子「普通わかるやん、こんなウソ(笑)」
妻 「おかあさんね、今日これで2回目なのよ(笑)」 いえ、3回目です( ゚д゚)
息子「え?そうなの?」
妻 「そうよ~。りょうちゃんのお父さん(マッキーの旦那さん)がね、
マツジュンと握手したって話も信じちゃってね」
息子「え~!りょうちゃんのお父さんがゲーノウジンと握手ぅ~。
アリエンやん~ すぐにウソってわかるやん、普通~」
妻 「おかあさんはね、心がきれいだから、信じるのよ~」
息子「おかあさん、いい人やもんね~ ククククゥ~」
妻 「そうなのよ~。
あ!そうそう!
うみくん、すごいことがあったとよ、今日!」 まさか
息子「なに?」
妻 「庭の池にね!ワニが現れたとよ!」 もう行きつくところまで行ってください
息子「( ゚д゚)庭の池にワニ?」
妻 「そうよ!30センチくらいの大きさのワニがいるとよ!」見てないでしょ、あなた
息子「おねえちゃん、おかあさんが何か言いよるから代わって、僕、もういいや」
妻 「こらこら、何よその態度」
息子「おかあさん、僕ね、もう10歳やけんね、そんな見え見えのウソには引っ掛からんけん(笑)」
妻 「いや、ウソじゃないとよ。お父さんが言ったし」
息子「ほらね、お父さんが言ったっちゃろ?やっぱりウソやん」オイオイー
妻 「ウソ?」
息子「おねえちゃん~!
おかあさんね、お父さんからもだまされとるよ~。
庭の池にワニがおるっていう話を信じてるけん、笑えるやん~(_≧Д≦)ノ彡☆バンバン」
妻 「・・ あ ・・」
娘 「もしも~し! おかあさん~!」
妻 「フゥゥゥーーーー・・・」 うなり声ですかぁー
娘 「庭の池にワニがおるとぉぉ!!すごいね~!
そのワニ、ぜひカリン達が福岡に帰るまで
池で飼っといてぇぇ!(_≧Д≦)ノ彡☆バンバン」
妻 「フゥゥゥゥォォォォーーー・・・」 変身中ですかーー
娘 「・・・おかあさん
・・・・元気出してね (_≧Д≦)ノ彡☆ククククククゥゥ」
妻 「おかあさんね
たぶんギッタギタ にするとおもうわ
あなたたちのおとうさん」
娘 「キャーーー!おとうさん、逃げてぇぇぇ~!(_≧Д≦)ノ彡☆チチヨニゲロォォー」娘よ、ありがとう。
おまえのその言葉を胸に、父は旅立つ(爆)
・人・