先日のこと。
クリーク地帯を脚を棒にして歩き続け、
私の中での通称「カズさんポイント」というエリアで、まぁまぁサイズのライギョを釣ることが出来た。
だが、それ以降はさっぱりだった。
実は私の心は傷を負っていた。
心の中で、このライギョを釣る前に犯した致命的なミスを引きずっていてイマイチ調子が出なかったのだ。
話は変わって少しさかのぼる。先日釣友の遠賀の番人カズさんとクリーク地帯をランガンした時のこと。
カズさんは水門の開閉状態から、釣れそうな水域を絞り込んで行く。
「ここでやってみましょう」
と私に車を止めるよう促し、半信半疑で車を降りた私の眼前で瞬く間に2本の雷魚を抜き上げ、その2本目は見事な体躯の82センチだった。
なんて凄い人だ・・・
いつものことながら、彼の魚を追う能力に舌を巻いた出来事だった。
そして、話はこの日に戻る。カズさんが発見した
「カズさんポイント」で釣りをさせてもらうからには、その場所に入る前に『入るよ宣言』 をしなくちゃと思い、カズさんにメールを送ったのだ。
「あそこ 撃たせてもらうよ」ただの宣言だから、シンプルに一行だけ。
「ダメですよ!」と言う彼じゃないから、そのまま撃たせてもらい、私なりに納得の雷魚も出た。
さすがカズさんの見つけた場所。
カズさんに釣らせてもらった魚だ。
でも、この一本だけだった。
2時間ほどをこの場所に費やし、車に乗り込む時、ふと気付いた。
・・・?あれ?
そう言えば、カズさんから返事が来てない。仕事中でもお昼の休憩時間などにこまめに返事をくれる彼なのに・・・
ふといやな予感がして、送信済みメールのフォルダを開いてみた。
?
一番上に、子供会ソフトボールでお世話になったお隣の奥さん宛てに送ったメールがあった。??・・・隣の奥さんにメールした覚えはない・・ぞ・・・。∑( ̄□ ̄;)
マシャカァァ!!!!!慌ててそのメールを開いた。
「あそこ 撃たせてもらうよ」「あそこ 撃たせてもらうよ」「あそこ 撃たせてもらうよ」お隣の奥さん宛てに送ったメールの文章が「あそこ 撃たせてもらうよ」∑( ̄□ ̄;)!!∑( ̄□ ̄;)!!∑( ̄□ ̄;)!!ど・・どこを
撃たれるんやろか ((( ;゚Д゚)))そう思われたに
違いないーー(yTДT)y!『友人に送ったつもりのメールを、
間違えて奥さんに送ってしまっていました。
大変申し訳ございません。』2時間の時間が経過してはいたが、
震える手でお詫びのメールを打って送った。
これ以外にどうお詫びのしようがあろうか。
もう後は運転手に任せるしかない・・
いや!
運を天に任せるしかない!
奥さん!
どうかお許しください(/TДT)/届け俺の思い!(爆)30分ほどして奥さんから返信が来た。
震える手でそのメールを開いた。
「意味をしばらく考えていました。少し怖かったです」
「意味をしばらく考えていました。少し怖かったです」
「少し怖かったです」
「少し怖かったです」
「少し怖かったです」
「少し怖かったです。
(できれば引っ越してもらえませんか?)」
仕方ない。
やってしまったことは仕方ない。
今日のことを悔やむのはよそう。
そう自分に言い聞かせながら歩いた。
クリークの流れは水門ごとにその表情を変え、
そのたびごとに僕に期待を抱かせたけど、
水面にはいぶかしそうな表情の隣の奥さんの顔が浮かんでは消え・・
全く釣りにならなかった。
元はと言えば彼が悪い。
・・・・んだもしたんあらよ
★思い出の記事一覧★
◆余談ですが(-_-)ナニカ?
庭の池にワニが!! / 事件簿 お隣の奥さん / バカ親サンタ苦労す / 首を振ったマネキン / アナた家の女王 / 石油王 / 待ち合わせ
◆家族
ほんとうのドキドキ / 忘れるな 小さな手よ / 天国への手紙
◆ネコ
遥かなれ エバ / エバ(さようならエバ) / 老猫サブの闘病記
◆釣り
生還 / その流速の壁に・・ / 遂に超えた /
◆Another
風のあしあと~奇跡 / 風のあしあと~桜島の夜 / 遥かな約束 / 僕が読む物語 /