【安楽死が決まった愛犬との「最後の散歩」】
※現在、この動画は削除、もしくは非公開にされているようです。(追記2017.12.11)この動画見て、僕は混乱してしまい、雨の中、ひとしきり近所を歩きまわってしまいました。
そして今、帰ってきて心を整理しようと思い、これを書いています。
この動画の内容だけではこの飼い主とワンちゃんの事情を何も理解できないんだけど、コメント欄を見ると、相当叩かれていますね。
「他人には何もわからんさ・・」と思う一方で、
「なぜこの動画を公開したのかな」とも思います。
でも、なぜ公開したのかを説明する義務はこの人にはないですよね。
わかる人にだけわかってほしくて、悲しみを共有してほしくて公開したのでしょう。
この子は飼い主さんに、「発作が起こると怖いし、痛いし、苦しいの。だから死なせて」って心の中で強く強く望んでいて、飼い主さんにはそのメッセージが伝わったのかもしれません。
僕は、約20年一緒に暮らした猫サブが、重い腎臓病が進行して、点滴をしないと数日も生きられないっていう状況になってから、毎日毎日家で、あの子の背中に注射針を指して点滴を打ち続けた経験があります。
そして、暇さえあれば体に溜まった尿毒を散らすために、体中を撫でてあげました。
あの子が微かに喉を鳴らすのを聞きながら。
でも、症状は少しずつ重くなって、そのうち自分ではトイレにも行けない状態になり、おねしょシーツの上に寝そべっているだけの生活になりました。
そんなあの子に、僕は毎日点滴を打ち続けました。
そして、亡くなる少し前には、目も見えなくなりました。
それでもあの子に、僕は毎日点滴を打ち続けました。
それからしばらくして、あの子は亡くなりました。
点滴を打ち続けたことは、
あの子の苦痛を長引かせるだけだったのかもしれないと、今でも時々思います。
そして胸が苦しくてたまらなくなるんです。
あの子は虹の橋で僕を待ちながら、あの頃の日々をどう思っているのだろう。
「ねぇ、サブ。あの頃、点滴、辛かった?」
いつか会う日に、あの子にそう聞いてみようか・・
いや、僕にはその勇気はきっとありません。
ごめんね、サブ。
お父さん、おまえと離れたくなくて、
だいぶ無理させちゃったよね。
サブ、
虹の橋のたもとで、
エバとジョージと楽しく暮らしていますか?
最近、お父さんの大親友と十数年一緒に暮らしたグリ君が亡くなって、そちらへ行きました。
きっとお前たちと気が合うはずだから、見つけてあげて、そして友達になってあげてね。
おまえたちの仏前にグリ君の写真を置いたから、よーく見て、そして探してください。
頼むよ。
ねぇ、
サブ、
エバ、
ジョージ。
お父さんはね、おまえたちにすごくすごく会いたいです。
会える日を楽しみにしています。
この気持ちが、どうかおまえたちに伝わりますように。
・人・
老猫サブの闘病記(介護日誌)
http://bokugayomu.exblog.jp/14304628/