息子が、
ハァハァ と
息をきらしながら学校から帰ってきた。
大きな声で母親に告げているのが聞こえてきた。
息子
「僕!ムサシと約束したけん、遊んでくる!
宿題は、帰ってきてからするけん!」
母
「あら、そうなの?(^^)
5時半までには帰ってくるのよ」
息子
「うん!わかってる!
じゃ!僕、行ってくるね!」
母
「行ってらっしゃい!」
バタバタと玄関を出ていこうとする息子。
そうとう急いでいるようだ。
その時、母親の声が彼を追いかけた。
「あ!そうだ!聞いとかなきゃ!
ムサシくんとどこで待ち合わせてるの?」
息子
「隅っこ!」
母
「は?
いや、だからさ、
ムサシくんとどこで待ち合わせてるの?」
息子
「スミッコ!」
母
「・・・」
息子
「じゃ!もう行ってくるけん!」
母
「待ちなさい( ゚д゚)クワァ」
息子
「なんで?ムサシ待ってるし、
もう行かんとイカン!」
母
「・・隅っこって、どこなの?」
息子
「・・・・ ん?」
母
「隅っこって、どこのスミっこなの?」
息子
「・・・・・ ( ゚д゚)
お母さん・・」
母
「・・なんでしょうか( ゚д゚)」
息子
「お母さん、隅っこってどこか知ってる?」
母
「・・知らないわね」
息子
「お姉ちゃんに聞いてみようか!」
母
「お姉ちゃんも100%知らないわね、それは」
息子
「・・・ムサシがね、あのね、
『隅っこで待っとるけん!』って言ったんだ。
だからね、僕、急いでスミっこに行かなイカン・・」
母
「・・だから、その隅っこってどこ?
教室の隅っこ?
校庭の隅っこ?
ムサシ君の家の隅っこ?」
息子
「そんなん僕に聞かれてもわからん!ムキッ!」
母
「・・・あら、怒ったの?
で、どうするの?
とりあえず校庭の隅っこにでも行ってみるの?」
息子
「・・・ うん・・・行ってきます ・・・」
ガチャリ ・・ タタ ・・・・ タタタ ・・・ タタタタタタタ
息子よ・・頑張れ。
父はお前を応援してる。
・・続く
余談だが、
ムサシ君自身、どこの隅っこで待ってればいいかわからずに、
家で途方に暮れていたらしい。
ムサシくん、ナイス!(爆)